2025.12.25
お知らせ
年商1億円を「安定して」続けるということ

年商1億円を「安定して」続けるということ
― 歯科医院経営のリアル ―
私は泉崎ファミリー歯科という歯科医院を経営しています。
年商はここ数年、**1億円以上(業界上位10%未満)**を維持しています。
正直に言うと、
1億円そのものは、別にすごい数字ではありません。
ただし、
- 戸建て開業
- CT・iTeroなどの重装備
- 借入返済・リース料
- 物価高・人件費高騰
- 女性スタッフ中心による離脱リスク
こうした条件下で、利益を安定させ続けることは、想像以上に難しいと感じています。
経営は「感覚」ではなく「逆算」と「設計」
私が一貫してやっているのは、
- 欲しい利益から逆算する
- 自前の集患の仕組みを作る
- キャッシュフローを常に把握する
ということです。
何でも自分で理解し、
必要な時だけ業務委託し、
内製化できそうなら内製化し、
合わなければ一度止める。
そして、また再開する。
この試行錯誤の繰り返しです。
目標はシンプルで、
営業利益を「毎月、合格ラインに乗せる」こと。
キャッシュフローは「ズレ」を見る
特に見ているのは、
- 年間支払いスケジュール
- 税金・賞与・消費税
- 年間払いの広告費・研修費
さらに、
- 日数が少ない月の保険点数
- 学会・検診での休診
- 勤務医の費用対効果
こうしたズレが出やすいポイントを事前に把握します。
管理会計で「診療別」に見る
診療内容ごとに、
- 直接原価
- 間接原価(時間・人件費)
を分けて考えます。
保険(補綴・保存・メンテ)
自費(セラミック、インプラント、ワイヤー矯正、小児矯正、マウスピース、ダイレクトボンディング等)
それぞれについて、
- どこから患者さんが来ているのか
- 獲得コストは何か
- リスティング広告
- SEO
- MEO
- ブログ
は、問診票の動線で必ず確認します。
結果として起きたこと
- 自費はやや減少
- 保険メンテナンスは増加
- 勤務医が増え、属人性が低下
- とりあえず週6開ける体制に(脳筋ですが…)
結果的に、
- 粗利率は改善
- 広告費は大幅削減
- それでも新患数・自費率は維持
特に効果が大きかったのは、
WEB予約のオペレーション設計です。
ジニー、アイブリー、エルステップを使い込みました。
Instagramやブログも侮れません。
正中離開などの分かりやすい症例、
丁寧な治療解説は、
ロングテールでもAI検索に拾われ始めています。
スタッフにも「経営の現実」を共有
年末には、
- 人件費・材料費の高騰
- 賞与の全国・県内相場
- 今後の診療報酬改定の見通し
を、中医協資料も使って説明しました。
「数字を隠さない」ことは、
結果的にチームの安定につながると感じています。
若手院長の皆さんへ
借金完済まで、
本当に大変だと思います。
でも、
数字を見て、設計して、淡々と続ける。
それだけで、景色は少しずつ変わります。
年内最終日まで、あと3日。
もうひと踏ん張り、いきましょう。